「ようこそ! 堺あすなろ寄席へ」‐地域社会貢献事業の取り組み‐

 11月11日(土)、石橋自治会館にて「堺あすなろ寄席」が開催されました。
 いつもは自治会の会合や、祭りの準備に使われる1階フロアですが、その日は全くの様変わり。扉を開けると正面に緋毛氈の高座、後ろには一双の金屏風、向かって左手には「めくり」(寄席の出演者を知らせる表示)と全くの寄席風景です。府立今宮高校書画部の皆さんに作成していただいためくりは、あたたかみのある作品で舞台をさらにほっこりとした雰囲気にしてくれました。001
 石橋地区高齢者クラブの皆様をお招きし、ひととき、日頃の憂さを吹き飛ばす「笑い」の時間を楽しんで頂きました。
 高齢者クラブの会長松本様からご挨拶をいただき、社会福祉法人堺あすなろ会本部長・入舩の「どうぞ、ごゆっくりお楽しみください。」の言葉を合図に、軽快な出囃子が流れて、まずは桂治門さんの『動物園』です。
 高座の上で伸びあがるように、体をいっぱいに使っての熱演に笑い声が弾け、少し肌寒い日でしたが「寄席」の中は気温がぐんぐん上がっていくようでした。
 そして、いよいよ2席目は桂小春團治師匠の『ちりとてちん』。こじんまりした会場で、師匠のお顔がすぐ眼の前にあります。生意気な半可通をこらしめるために「あるもの」を「長崎名物ちりとてちん」と偽って食べさせるという噺ですが、落語を生で初めて聞いたという方が、「いや、びっくりしたなぁ」と言われていたように、視覚・聴覚の両方から迫ってこられる高座を堪能いたしました。002
 終わって寄席の余韻のなかでのお弁当とお茶、お菓子。お菓子は当法人の「ゆめ工房」が丹精を込めて焼いたクッキーです。
 一緒に笑い、一緒に楽しみ、高齢者クラブの方々と当法人の職員が溶け合えたひとときになりました。終わって外に出ると、雨を心配していたのが嘘のような、きれいな青空。天候までが味方してくれたようでした。
 快く招きに応じて下さった皆様に、心からお礼申しあげます。
 法人最初の施設である「堺あすなろ園」がこの地に誕生して29年。温かいまなざしで見守って下さった地域の皆様、本当にありがとうございました。つぎつぎと新しい施設が産まれ、事業が拡大し、市内各地に広がって行きますが、どこにあっても地域の方々と共に、地域社会の一員として歩みたいという思いは変わりません。

 今後とも「堺あすなろ会」を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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